検索するたびに不安になる——それ、あなたのせいじゃありません。「サイバーチョンドリア」を知ることで、少しだけ心が軽くなるかもしれません。
はじめまして。家族の介護や育児、仕事に向き合ってきた中で、ふと気づいた「心のこと」を綴っています。
検索しても安心できない、むしろ不安が増すあなたへ
体調がちょっと悪いだけなのに、スマホで「症状+病名」を検索してしまい、気がつけば1時間。色々な記事を読み漁った結果、「もっと不安」になっている……そんな経験はありませんか?
それは「サイバーチョンドリア」かもしれません。
この記事では、検索するほど不安が増す仕組みと、心を整えるための6つのヒントをお伝えします。

サイバーチョンドリアとは?
サイバーチョンドリア(Cyberchondria)は、「ネットで健康情報を検索することで不安が増す状態」のことです。もともとは「心気症(ヒポコンドリア)」がインターネット時代に“検索依存”と合体した新しい不安の形です。
あなたもサイバーチョンドリア?チェックリスト
- 体調が悪いと、まず検索する
- 「がん」「難病」「死」などの言葉に反応してしまう
- 色々な記事を次々に読み漁る
- 読み終えても安心できず、不安が増す
- 医師に相談するよりGoogleが頼り
3つ以上当てはまるなら、「検索グセ」との付き合い方を見直すタイミングかもしれません。
検索が不安を増幅する理由
医療情報は、最悪のケースや不安を刺激する情報が多く、不安を増幅させます。検索を繰り返すことで「自分もそうかもしれない」という想像が現実味を帯び、不安が強化されてしまいます。
私が経験した「不安が止まらない夜」
以前、私は教育責任者として働いていました。毎日のプレッシャーと人間関係のストレスが重なり、胃が痛みはじめました。最初は「ちょっと疲れているだけ」と思っていましたが、症状はどんどん悪化。立っていられないほどの激痛に襲われ、病院を受診したところ、診断は抹消胃炎、そして慢性胃炎でした。
痛みがひどい夜は、スマホで症状を検索し続けました。「胃が痛い→ストレス?→胃潰瘍?→がん?」と検索を繰り返すほどに不安が増し、眠れなくなることもありました。不安を和らげようとした検索が、逆に私の不安をさらに強くしていたのです。

心を守る6つのヒント
1. 検索の「量」と「時間」を決める
検索を無制限にしないこと。「1回15分/3サイトまで」など、具体的なルールを決めましょう。
2. 誰かに話す
不安は言葉にするだけで整理されます。信頼できる人に話したり、ブログやSNSでアウトプットしたりするのもおすすめです。
3. 「不安な自分」を受け入れる
不安になってもいいのです。「今、自分は不安なんだ」と受け入れることが、心を整える第一歩になります。
4. 今できる行動に集中する
検索の後は具体的な行動に意識を向けましょう。お茶を飲む、深呼吸する、少し横になるなど、「今、安心できる行動」を取ることがポイントです。
5. 不安を話せる場所を作る
専門家や信頼できる友人に相談するなど、不安を吐き出せる場所を作りましょう。一人で抱え込まないことが大切です。
6. 医療情報は“安心のため”に選ぶ視点を持つ
不安をあおる情報ではなく、安心できる正確な情報を見極める視点を持ちましょう。
まとめ
検索自体は悪くありません。ただ、「検索しても安心できない」と感じたら、それは心のサインです。「自分は今、不安なんだ」と気づくだけで、少しずつ心は整います。
この記事が、不安をやさしくほどく一歩になれば嬉しいです。

コメント